労働者が憲法闘争に取り組む姿勢示す
安倍政権打倒へ向け大きな礎に


多くの労働組合の幟旗がならぶ


 10月17日、「戦争をさせない東京1000人委員会」が主催し、「壊憲NO!96条改悪反対連絡会議」および「東京全労協」が協働した「10・17 戦争への道をゆるさない東京集会」が日比谷公会堂で開催された。
 集会参加者の集まりは良く、開始30分前の午後6時には一階席はほぼ埋まり、二階席に参加者が座り始めた。舞台の左右両袖に「全労協」「東京全労協」「全国一般なんぶ」「東水労」「国労本部」「国労千葉」「国労高崎地本熊谷支部」「東学」「全統一労働組合」「ゆうせいネット」「壊憲NO! 96条改悪反対連絡会議」などの参加団体の幟旗がならぶ。労働組合が中心となった集会であることを強く印象づける。
 定刻の午後6時半に、主催者「戦争をさせない東京1000人委員会」の佐藤光夫議長の挨拶で集会が開始され、次いで「平和フォーラム」の福山真劫代表の来賓挨拶を受けた。
 福山さんは、「福島では未だに13万人もの人たちが先の見えない避難生活を余儀なくされているのに、安倍政権は川内原発を再稼働させようとしている」「沖縄では80%の人びとが反対をしているのに辺野古新基地建設を強行しようとしている」「この安倍政権を打倒するのには市民だけではできない。労働組合が軸になり闘うことで安倍を退陣させることが可能になる。闘わない労働組合では駄目。闘ってこそ労働組合である」と、こぶしで演台をたたきながら熱のこもった訴えを行なった。

民主主義は奪い取るもの

 当日のメインは、沖縄国際大学教授・元『琉球新報』論説委員長の前泊博盛さんの「集団的自衛権行使容認閣議決定撤廃と沖縄」と題する講演である。A3表裏両面にカラー印刷されたレジュメに沿いながら、現状をわかりやすくかつ鋭く分析しながら、課題を具体的に提示した。
 前泊さんは冒頭で、「安倍政権は立憲主義を否定し、法治国家の衿持を放棄している。選挙で選ばれたことでなんでもできると振る舞っている。われわれが選挙と選挙の間のかれらのかってな振る舞いを阻止できていない」と述べた。また、米軍は1967年、沖縄から全面撤退を決めていたが、日本政府が懇願し沖縄米軍基地の存続が継続した事実を指摘した。
 そして、原発が「安全」であると言いながら首都圏などの住宅密集地ではなく「辺ぴな地域」に建設されている事実を指摘し、「われわれは、都市部の人たちは一等国民で、辺ぴな地域の人たちは二等国民であるかのような『心のなかにある差別』を意識し克服する必要がある。このことは基地問題でも同様である」と述べた。
 最後に、「民主主義は誰かが与えてくれるものではない。権利や人権、主権、平和は、与えられるものではなく奪い取るものだ」と講演を締めくくった。
 前泊さんの講演の後、「壊憲NO! 96条改悪反対連絡会議」の二瓶久勝共同代表と、「東京全労協」の纐纈朗議長が、連帯決意表明を行なった。
 二瓶さんは、「かつて、労働組合は、ベトナム反戦のスローガンを掲げストライキを決行し、反戦集会に参加した。労働組合は既得権を守るだけでは駄目だ。社会的な課題を担うことが重要である。安倍政権を打倒するには労働組合が中心となり市民と連携し闘う必要がある」と参加した労働者および労働組合に檄を発した。
 集会は、集会決議を採択し、最後に「東京地公労」の宮本知樹議長の音頭で団結ガンバローを全員で唱和し日比谷公会堂の題目を終了。参加者は、1900名であった。
 その後、各団体ごとに官邸前へ移動。官邸前で総括集会を実施し、官邸へ向け「戦争への道を許さない」などのシュプレヒコールをあげ、全日程を終了した。
 今回の集会は、労働組合が軸になり結集し、闘いの中軸を労働組合が担い、学生や市民など他の諸階層と連携していくことを宣言し、確認した。安倍政権打倒へ向けての今後の闘いで、今回の集会で示した結集力と内容は、われわれにとって大きな自信になり、闘いの礎になるに違いない。
【沖江和博】

(思想運動 946号 2014年11月1日号)