日本・キューバ友好のつどいでの挨拶
キューバは全世界の人民の希望

大村歳一(活動家集団 思想運動)

 10月25日、キューバ大使館において第8回全国日本・キューバ友好の集いがフェルナンド‐ゴンサーレスICAP総裁の特別参加のもとに開催された。集いには、キューバ友好円卓会議、思想運動、キューバの主権を擁護する有志の会、全日本民医連、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会、日本キューバ科学技術交流委員会、日本キューバ友好協会、日本キューバ連帯委員会の8団体から36名の代表者と14名の個人が参加した。ここには、思想運動を代表して大村歳一が行なった挨拶を掲載する。【編集部】


 わたしは「活動家集団思想運動」事務局責任者の大村歳一です。
 今日、キューバから訪れられたみなさんとお会いできたことをとても嬉しく思います。
 わたしたちのグループ「活動家集団 思想運動」は1969年に発足しました。以来、政治、経済、国際、文学、芸術をはじめとする、さまざまの分野で活動を続けてきました。何よりも、わたしたちのグループは、プロレタリア・インターナショナリズムの立場から、キューバ人民の闘争をはじめとする世界の反帝国主義運動に連帯しようと活動してきました。
 キューバのみなさん、
 みなさんの国は、全世界の人民にとって希望の砦です。Covid‐19のパンデミックに対しての、ヘンリー・リーブ国際医療旅団の世界中での活躍は記憶に新しいと思います。また、1966年の三大陸人民連帯会議以来ずっと、フィデル‐カストロに率いられたキューバ人民は、つねに世界の反帝国主義運動、あるいは革命運動の先頭に立ってきました。そのインターナショナリズムにおいてこそ、キューバは全世界の人民の希望となってきたのです。
 もちろん、キューバでは何もかもが成功しているとは言えないかもしれません。アメリカ帝国主義の犯罪的な強制措置は続いており、キューバはそのために非常に困難な現実のなかに置かれていると思います。しかし、その苦難を、わたしたちはみずからのものとして受け止め、帝国主義の脅威を打ち破る共同の闘いを展開すべきだと思うのです。
 現在、中東では、シオニストによるパレスチナ人民への大虐殺が続いています。しかもシオニストはさらに戦火を拡げ、レバノンやシリア、イエメン、イランに対する侵略を激化させています。東アジアでは、アメリカ、日本、韓国という帝国主義諸国が朝鮮民主主義人民共和国や中華人民共和国に対する軍事的包囲を展開しています。ラテンアメリカやアフリカでも、帝国主義による干渉が続いています。
 この危機に対して、いかに立ち向かうべきでしょうか。それは、全世界の人民のインターナショナルな連帯および共同行動によって以外にはありません。そして、わたしたちは、そのなかで、キューバのみなさんとの連帯はとても重要なものだと思っています。
 抵抗は、勝利するその日まで終わることはないでしょう。中東でもパレスチナ人民のレジスタンスは続いています。世界のほかの地域でも、人びとは闘い続けています。ただ、その先頭に立っているのは、つねにキューバとその人民なのです。
 わたしたちは、この日本の地から、こうしたみなさんの闘いに連なっていきたいと思います。そして、今日、この交流会がキューバと日本の人民のあいだの友好をいっそう発展させ、共同して、よりよき世界をめざしていくきっかけになればと思います。
 キューバ革命への不変の連帯を誓って、あいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。

(『思想運動』1106号 2024年11月1日号)