十月社会主義革命一〇四周年記念集会が開かれる
主催者挨拶(要旨)
一つの歌を――階級的団結が未来を照らす
土松克典(〈活動家集団思想運動〉事務局責任者)
                       
 司会の挨拶にもありましたように、十月三十一日総選挙が行なわれました。
 今の日本社会を覆う諸矛盾はどこに起因しているのか。それは生産手段の私的所有にあるとわたしは捉えています。生産手段の社会的な所有ではなくて、一部の人間が私的に所有する、そういう社会が資本主義社会でありますが、この生産手段の私的所有の廃止を、どの政党も、どの候補者も言わない。
野党候補の一本化ということが大きくマスコミにも取り上げられました。しかし、成果は部分的なものに止まり、立憲民主党も、共産党も議席を減らしました。その野党候補の一本化という戦術を凌駕する勢いで、日本維新の会が大きく伸張しました。日本維新の会は党是である「身を切る改革」を謳いました。資本主義的な「改革」の断行を掲げました。いわゆる「改革」幻想です。その維新に選挙民が仮託して、四一もの議席を獲得したのです。
 日本維新の会は単独での法案提出が可能になります。これに自公の議席二九三議席を加えると絶対安定多数の三三四議席。衆議院の四六五議席の七割を超える。ですから本当に壊憲の発議に進む可能性が非常に大きくなっています。

どこへ目を開くか

 では何がわたしたちに問われ、どうすれば今の状況を変えていけるのか。わたしは職場や地域を基礎にした闘いを組んで、この社会の階級的な構造の把握と、階級意識の形成を図ること以外に道はないと思います。
 お手元の新聞『思想運動』の二面をご覧ください。そこでは藤原晃さんが、「あらゆる手段を講じて階級意識の形成を」と呼びかけています。選挙前に書かれた論文でありますが、先程のわたしの考えに対応するものです。
 次に三面に目を移してください。朝鮮総聯の大阪府本部宣伝文化部長の崔権一(チェ コン イル)さんが、「日本の政治社会状況と朝日関係の展望」を寄せてくださいました。
崔権一さんは、日本が戦争体制の完備に向けてひた走るその動きを、二〇〇六年から二〇二一年まで、一五年間の動きをここに挙げています。そして、わたしたちの隣国朝鮮民主主義人民共和国は、こういう日本の動きに対して、今年の三月から九月にかけて、実に四二本にわたる日本政府・日本国の針路に対する暴露糾弾、そして日朝人民の連帯を呼びかける記事を発表している。崔さんはそう指摘しています。

一つの歌をうたう

 国際的な視野をもち世界の仲間と闘いを組んでいく。そういう枠組みは日本帝国主義の敗戦直後、つまりファシズムをソ連邦を中軸とした世界の民主主義勢力が打倒して以降、国際的な組織がつくられてきました。
 労働運動でいえば世界労働組合連盟、本部はアテネにあります。婦人運動でいえば国際民主婦人連盟。平和運動は世界平和評議会。青年運動の世界民主青年連盟に学生運動の国際学生連盟。これらの組織はソ連・東欧圏の倒壊によって後退や停滞を余儀なくされたものの、その後、しっかりとした大衆基盤をもつ国際組織として再び発展してきている組織もあります。
今日、会場に、みなさんから見て右手の壁面にWFTUの旗がありますね。世界労連の旗です。いま、世界労連は全世界に一三三か国、一億五○○万人の労働者を組織しています。本日の集会へも連帯メッセージが寄せられています。ぜひ目を通してくださることをお願いします。
 このあと上映する『世界の河はひとつの歌をうたう』。この映画は世界労連第三回大会とその前後の世界の労働者たちの記録です。大会に集い腕を組み議論し合った労働者たちが、それぞれの国でどういう活動をしているのかをまとめた、ヨリス‐イヴェンス監督のドキュメンタリーです。
 第三回大会は一九五三年に開催されました。日本の代表も一三名参加している。一九五三年とは朝鮮戦争で停戦協定が結ばれ、仏領インドシナではベトナム独立をめぐってベトミンと仏軍が闘っていた年です。世界労連とつながり、世界の平和を労働者が先頭に立って勝ち取っていく、そういう動きに日本の労働者も連なっていたわけです。
 最後にもう一度『思想運動』最新号(十一月一日付)の一面を見てください。この作品(《労働者の国際団結へ》柳瀬正夢 画)は、一九二七年に発表されました。日本と中国の労働者が団結するその力強さを柳瀬正夢は訴えたわけでした。
 今、中国をたたく、朝鮮民主主義人民共和国をたたく、そのような状態に日本の労働者はまき込まれています。けれども、そうではなくて、この柳瀬の絵のように日本の労働者階級と中国の労働者階級、世界の労働者階級が手を結ぶこともできる。そして、本日の集会の横断幕に描かれているレーニンの絵のように、資本主義を、資本家どもをこの地球上から一掃していくこともできる。そのような闘いの一翼をわたしたちも担っていくために力を尽くします。