壊憲NO! 96条改悪反対連絡会議が緊急街頭行動
創意と工夫こらし抗議行動を続けよう


「新型コロナウイルス」感染拡大で政府に「自粛」を強いられるなか、五月十五日(金)一六時から新宿駅西口で「コロナ問題の責任をとり安倍内閣は即刻退陣せよ!」緊急街頭行動(壊憲NO! 96条改悪反対連絡会議主催)が行なわれた。
「安倍政権はわたしたちの命と安全を守らない、労働者と社会的弱者は団結して闘おう」の大きな横断幕を背に、冒頭に司会者が、安倍政権はコロナ禍からわたしたちの命や健康を守らない。自分の身を守りながら言うべきことは言っていくという思いでこの新宿駅西口に集まったと述べ、行動参加者に二mの間隔を取ることを要請し、道行く人びとにはリレートークに耳を傾けてほしいと訴えた。
はじめに壊憲NO! 96条改悪反対連絡会議共同代表の二瓶久勝氏が発言し(一面参照)、つぎに新社会党書記長・長南博邦氏が次のように語った。諸悪の根源、安倍政権を倒す、不安の大元・安倍政権を変えなければコロナ感染は収束しない。わたしたち新社会党は十二日に衆議院会館前で、検察庁法改正に強く抗議を行なった。十三日、十四日も国会前で抗議行動を行なった。わたしたちが声を上げ、集会を開くことがなければ、わたしたちの声は届かない。安倍政権は多くの罪を隠し、犯した罪を無かったことにしようとしている。日本は民主主義国家、主権国家である。闘い続けなければ日本は世界から見捨てられる。ともに声を上げ運動を広めることによってこの社会を変えようではありませんか、頑張りましょう!
外国人労働者弁護団代表の指宿昭一氏の発言(別掲)、HOWS(本郷文化フォーラム・ワーカーズスクール)受講生の村上理恵子さんの発言(一面参照)の後、最後に二瓶氏が、コロナ感染問題は長くなる。にもかかわらず安倍政権は何としても憲法「改正」のために延命を図ろうとしている。野党が真正面から闘わないのなら、われわれ壊憲NO! 96条改悪反対連絡会議が闘おう! そうでなければ連絡会議が活動している意味がない! 闘いを強化して六月十四日(日)にまたここに集まろうと強く訴えた。
当日の行動は、マスク着用はもちろんのこと、発言者が代わるごとにマイクを消毒し、96条改悪反対の新聞は筒に差し込み、手渡すのではなく欲しい人が自分で取れるように配慮するなど細心の注意を払い実施された。「安倍政権の火事場泥棒! 検察庁法改正案に抗議します」と書かれた手作りのプラカードや平和を訴えるケーテ‐コルヴィッツの絵を掲げる参加者もいた。人びとの往来はまばらではあったが立ち止まって発言者の声に耳を傾ける人たち、新聞を取ってくれる人もいた。
いま、沖縄・辺野古では工事が続けられ、また宮古島では抗議の声も聞かず自衛隊員がマスクもせず訓練を強行している。官邸前の警察官も密になってわれわれを監視している。「自粛」しないのは政府だ! わたしたちは、政府が押し付ける「自粛」ではなく、自分自身も、連帯する労働者・仲間も感染しない、させないための創意と工夫をしてこれからも抗議行動を続けていく。今回は参加者三五名だったが、六月十四日(一四時~)はもっと多くの仲間を新宿西口に集め政府に抗議の声を上げよう! 【友田幸枝】

(『思想運動』1053号 2020年6月1日号)