資本主義に未来はない!
社会主義こそが労働者階級の進む道
世界と日本の真実の姿を見抜こう!
ブルジョワ支配の「不平等」を声高に叫び、「米国第一」を掲げて既存の「国際社会」に挑むポーズをひけらかす、超反動トランプ政権の登場で幕を開けた二〇一七年。この一年は、まさに現代世界の変化と現実を如実に示した一年であった。
世界政治の変化は、十一月のトランプの訪日とアジア歴訪の在り様が端的に物語っている。トランプは安倍とのゴルフに興じ、安倍は要求されるがままに多額の米国製武器の購入を約束させられた。いっぽうトランプは中国との間で二八兆円の商談を成立させ、東アジアサミットには出席せずに帰国した。国連では朝鮮を「完全に破壊する」と演説し、十二月にはエルサレムのイスラエル首都承認と米国大使館の移転を宣言し、「国際社会」を唖然とさせた。
日米同盟強化、朝中敵視は愚の骨頂
しかし、こうしたトランプの極端な言動は、決してかれの強さの表れではない。真実は、その裏返しとしてある米国の力の低下であり、そのための自国軍需産業の強化と危険極まりない戦争政策の展開による金儲け衝動にある。G7からG20へ、そして中国・アジア、BRICSが台頭する現代世界の変化(そこにはもちろん朝鮮の苦闘と発展も大きく寄与している)。
この現実を前に、時代錯誤のトランプ政権に追随し、日米同盟強化一本槍、金持ち超優遇・貧者切り捨て、朝鮮・中国敵視と軍事拡大を叫び日本国憲法の明文改憲に突き進む五年という長期政権を維持する安倍政権。われわれ日本の労働者階級人民は世界の人民から問われている。「君たちはどう生き、闘うのか」と。
以下に掲載する文章は、昨年十一月に開催した「ロシア十月社会主義革命一〇〇周年記念集会」での<活動家集団 思想運動>全国運営委員会責任者・山下勇男による基調講演の結論部分「プロレタリア国際主義をかかげ闘いぬこう!」である。約二〇年ぶりに事務所を移転し、新しい活動拠点をつくったわれわれは、この方向性を基本に据え、新聞『思想運動』、雑誌『社会評論』、そしてHOWS(本郷文化フォーラムワーカーズスクール)の活動をより強力に推進しようと決意している。読者・協力者のみなさんの一層のご支援をお願いしたい。<思想運動>常任運営委員会
(『思想運動』1014号 2018年1月1日-15日号)
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